看護師を辞めたくなったあなたへ【1年目の地獄を乗り越えた先輩ナースからのメッセージ】

仕事
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「もう無理。嫌。辞めよう。」

そんな気持ちで病棟を出たことが、私には何度もあります。

30代で看護師になり、シングルマザーとして娘を育てながら10年以上この仕事を続けてきた私が、正直に書きます。

辞めたいと思ったこと、何度もありました。でも今は、辞めなくてよかったと心から思っています。

これは「だからあなたも我慢して」という話ではありません。辞めたいと感じているあなたの気持ちに、まず寄り添いたくてこの記事を書きました。

看護師が辞めたくなるのは、あなたが弱いからじゃない

日本看護協会の調査によると、看護師の年間離職率は約10〜11%。10人に1人が毎年辞めている計算です。さらに新人看護師(就職後1年以内)の離職率は約8〜9%にのぼります。

つまり、「辞めたい」と思うのはあなただけじゃない。むしろ、それだけ過酷な仕事だということです。

「看護師に向いていないのかも」「根性がないのかな」と自分を責めていませんか?それは違います。あなたが弱いのではなく、それだけ真剣に仕事と向き合っているから、しんどいんです。

私が「もう無理」と思った瞬間【30代で看護師になった私の体験談】

1年目・4月後半〜7月は地獄だった

私が看護師になったのは30代。社会人を経験してから看護学校に入り、娘を育てながら必死で資格を取りました。

入職して最初の2週間はシャドーイング期間で、先輩の後をついて見学するだけ。「思ったよりいけるかも」なんて思っていたのも束の間、4月後半から患者さんの受け持ちが始まった途端、空気が変わりました。

患者さんを受け持つということは、安全と命に対する責任が生まれるということ。先輩たちの指導が急に厳しくなるのは当然のことです。頭ではわかっていても、毎日毎日、緊張とプレッシャーの連続で、4月後半から7月にかけては本当に地獄でした。

夜勤明けに怒鳴られた、あの電話

忘れられないのが、独り立ち直後の夜勤のことです。

担当患者数は24人。「小学校の1クラス分ですか?これ本当に一人でやるの?」と心の中でツッコミながら、一晩で点滴を40本投与しました。今思い返しても、よく乗り越えられたと思います。

その夜勤明けのこと。へとへとになって病院を出て、駅に向かっていたらスマホが鳴りました。

出た瞬間、病棟で一番恐れられている先輩に電話越しに怒鳴られました。患者さんの皮膚に貼るタイプの薬を、張り替えずに退勤してしまっていたのです。

新人の夜勤明けって、息をしているだけで精一杯なんです。それでも「ミスをした自分が悪い」とわかっているから、言い訳もできない。ただ立ち尽くして、「もう辞めてやる」と思いました。

凹むとか泣くとかじゃなく、スイッチが切れる感覚。あの感覚、経験したことがある人にはわかってもらえると思います。

ただ、そもそも今の時代「怒鳴る指導」って一発アウトなので、このような指導を今受けている新人さんはいないと信じたいです。

「辞めたい」と思う理由、あなたはどれですか?

辞めたくなる理由は人それぞれです。よくある理由をまとめました。

  • 先輩・上司との人間関係がつらい(指導が怖い、無視される、雰囲気が悪い)
  • 体力的に限界(夜勤・残業・休憩が取れない)
  • 給料・待遇への不満(これだけしんどいのに割に合わない)
  • 患者さんやご家族との関係でつらいことがあった
  • 自分には向いていないかもという不安(ミスが続く、覚えられない)
  • プライベートが犠牲になっている(子育て・家族との時間が取れない)

どれか一つではなく、いくつも重なっているという人が多いのではないでしょうか。

「辞めたい」と思ったとき、私がやった3つのこと

① 信頼できる人に話を聞いてもらった

私の場合、同期に相談しました。ただ、私は社会人経験を経てから看護師になったので、同期はほとんど年下。本音を全部さらけ出せる相手は限られていました。

それでも「聞いてもらう」だけで、だいぶ楽になります。解決しなくていい。ただ吐き出すだけでいい。職場の外に話せる人を一人でも作っておくことをおすすめします。

② 仕事以外で「自分を回復させる時間」を作った

買い物、旅行、好きな食べ物——小さなことでもいいので、「仕事のことを考えない時間」を意識的に作っていました。また、基本的ですが、絶対的に「睡眠」は最優先事項です。

消耗したまま仕事に戻っても、また消耗するだけ。少しでも充電できる時間を自分に許してあげてください。

③「今の職場」と「看護師という仕事」を切り分けて考えた

「看護師を辞めたい」と「この職場を辞めたい」は、実は別の話です。

今しんどいのは、看護師という仕事が合わないのか、それとも今いる環境が合わないのか。そこを整理するだけで、少し視野が広がります。

それでも辞めたいなら——転職という選択肢

「この職場じゃなければ続けられるかも」と感じているなら、転職は立派な選択肢です。転職は逃げではありません。自分の働く環境を自分で選ぶ、主体的な行動です。

看護師は売り手市場。資格を持っている限り、転職の選択肢は常にあります。ただし、転職活動は心身が限界になる前に動き始めるのがコツです。私もいくつかの転職サービス会社に登録した経験があります。

まずは情報収集だけでもOK。看護師専門の転職サービスは無料で使えて、担当者に相談しながら自分のペースで進められます。

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辞めなくてよかった。でも「とにかく耐えろ」とは言わない

10年以上続けてきた今、看護師を辞めなくてよかったと心から思っています。

あの地獄の1年目を乗り越えて、勉強もして、夜勤も残業もこなして、少しずつ先輩たちに認められるようになった。職場に自分の居場所ができた。収入も安定して、娘との生活に精神的なゆとりが生まれた。

でもこれは、私の場合の話です。

「だからあなたも耐えなさい」とは絶対に言いません。

心身を壊してまで続ける必要はない。今の職場が合わないなら、環境を変えることは正しい判断です。大切なのは「辞めるか続けるか」ではなく、「自分が納得できる選択をしているか」だと思っています。

おわりに

「辞めたい」と感じているあなたは、それだけ一生懸命やってきた人です。

一人で抱え込まないでください。話せる人に話す、休める時には休む、それだけで少し違います。

それでも限界なら、環境を変える勇気を持っていい。あなたの人生はあなたが決めるものです。

このブログを読んでくれているあなたが、どんな選択をしても、自分らしく働けることを願っています。

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