なぜ私が「できる新人」を目指したのか
私が看護師になったのは30代。しかもシングルマザーとして子育てをしながらのスタートでした。
周りを見渡せば、ひと回り以上年下の同期や先輩ばかり。新しい環境、人間関係、そして慣れない仕事…。正直、「この中でどうやってやっていけばいいんだろう?」と不安でいっぱいでした。
「早く戦力にならなければ、この環境で自分の居場所はない」
そんな焦りもあって、私は、1日でも早く「できる新人」として一目置かれる存在になることを目標にしました。
「彼女なら大丈夫」
「あの新人、意外と頼りになる」
そう思ってもらえるよう、最初の1年は同期の3倍努力する覚悟で仕事に臨みました。
「できる新人」になるメリット
では「できる新人」になると、どんな変化やメリットがあるのでしょう。
それは、働きやすさが格段に上がるのです。
■ 上司や先輩の見る目が変わる
努力して成果を出していると、上司や先輩からの信頼を得やすくなります。厳しい指導の中にも「この人は伸びる」と期待してもらえるようになり、自然とサポートしてくれる人も増えます。
■ 雑用や負担が減る
“できる新人”は「この人ならもう任せて大丈夫」と思ってもらえるため、意味のない雑用を振られにくくなります。その結果、より実践的な業務に早く関わることができ、自分の成長スピードも上がります。
■ 嫌な人間関係に振り回されない
職場にはどこにでも“苦手な人”はいるもの。でも「できる新人」になれば、無理に媚びなくても、周りが自然と一目置いてくれるようになります。自分に自信が持てると、人間関係のストレスも大きく減るんです。
「できる新人」て、どんな人?
「できる新人」というと、何でも完璧にこなす人をイメージしがちですが、そうではありません。
私が考える“できる新人”とは、単に仕事ができるだけでなく、次の3つを意識している人です。
① 素直さを持っていること
- 謙虚で素直。謝罪や御礼がきちんと言える
- 指摘されたことを素直に受け止め、すぐに改善しようとする
② 常に学ぶ姿勢を忘れないこと
- 失敗したことをそのままにしない
- メモを取って復習する、自己学習する習慣がある
③ 周囲との良好な関係を築けること
- 笑顔で挨拶、感謝を忘れない
- チームの一員としての立ち振る舞いができる
この3つを意識して行動することで、たとえ技術や知識が未熟でも「できる新人」として一目置かれるようになります。
「できる新人」を目指すうえで立ちはだかる壁と、年上だからこその強み
なんせ自分は同期や先輩よりも、ひと回り以上年上。
年齢のハンディはありましたが、その代わり「年の功」も持ち合わせています。
【弱み】
【強み】
弱みを乗り越え、強みを活かして「できる新人」になる方法
「できる新人」になるためには、ただ漠然と努力するのではなく、具体的な行動を積み重ねることが大切です。努力の方法は、自身の置かれた状況によっても様々だと思いますが、参考までに、私が実際に取り組んだことを紹介します。
私が実際に取り組んだこと
まとめ:「できる新人」、あなたに贈るエール
シングルマザーで仕事と育児を両立しながら、新人看護師として新しい世界に飛び込むのは本当に大変なこと。でも、そんな大変な毎日を過ごしている“今のあなた”だからこそ、必ず新人時代を乗り越えられるはずです。
この1年を全力で駆け抜ければ、働きやすさや良好な人間関係、そして自分なりのポジションがきっと見えてきます。3倍の努力で、未来が10倍明るくなるんです。
だから、今は苦しくても、どうか諦めず、自分を信じて一歩ずつ進んでください。
「あの時、頑張ってよかった」と思える日が必ず来るはずです。
私も、あなたを心から応援しています。