社会人が看護学校に通う時に最も不安なことって、「勉強についていけるか」より「孤立しないか。友達ができるのか。」ですよね。実際、ひと回り以上も年下の同級生と3年間過ごした私が、社会人学生が10代、20代の現役学生とうまく関係を築くためのコツを紹介します。
1. 先輩風を吹かせず、コミュニケーションは対等に
社会人経験があると、無意識に「社会の常識」や人生論を語ってしまうことも。しかし、高校を卒業したばかりの現役学生にとって、そういう会話はおせっかいで面倒くさいだけ。社会の常識や人生論を押し付けるのではなく、学生として同じ立場で学びと会話を共有しましょう。
- こうすれば好印象!
年齢が違うと、どうしてもお互い「壁」を感じてしまうものです。しかし、学生同士の関係では年齢にこだわりすぎず、対等な立場で接することを心がけましょう。
ちなみに・・・こういう言動はNGなので注意!
✅ NG例
2. こんな社会人学生は嫌だ
もちろん人は見た目が全てではありませんが、外見で損をしない程度の気配りは必要。以下を参考に、好感が持てる大人の学生を目指しましょう!
🙅♀️ NGな外見
- 明らかに場違いなビジネススタイル:スーツやカチッとした格好で学生らしくない
- 過度なブランド品アピール:ハイブランドのバッグや時計を見せびらかす
- 年齢に合わない若作りの服装:若作りが痛々しい、よけいに老けて見える
- 地味すぎて近寄りがたい:暗い色の服ばかり、メイクなし
- 清潔感がない:髪がボサボサで白髪が目立つ、ヨレヨレの服を着ている
- 香水や柔軟剤の匂いが強すぎる:香害、気分が悪くなる人もいる
- やたらと貫禄がある(威圧感):歩き方や態度が会社の上司風、教員よりも近寄りがたい
🙆♀️ 好印象な外見
- 清潔感のあるシンプルな服装:派手すぎず、地味すぎない適度なカジュアル
- 流行を無理に追わず、程よいおしゃれ感:若作りではなく、年相応のスタイル
- 自然な笑顔:いつも穏やかで話しかけやすい表情
- 適度なメイクやヘアスタイル:ナチュラルな印象で清潔感がある
- アクセサリーは控えめ:派手すぎず上品なアクセサリー、なくても可
- 香りが強すぎない:つけるなら、サボン系など万人受けするコロン程度
- 姿勢がよく、堂々としている:きちんとした印象、頼りになりそう
3. SNSやLINEの使い方に注意!
現役学生はLINEやSNSでのやりとりが多いですが、社会人学生は「どこまで関わるべき?」と悩むことも。無理に合わせる必要はありませんが、最低限のマナーは知っておくと安心です。
🔹 1. 無理にフォロー・友達申請しない
仲良くなったからといって、すぐにフォローや友達申請を送らない。相手から申請があったらOKするくらいの距離感が◎。
🔹 2. 既読スルーを気にしない
若者はLINEやDMの返信ペースがマイペース。返信が遅くても催促しない。逆に、こちらも即レスしすぎると重たくなることも。
🔹 3. コメント・いいねの頻度を適度にする
すべての投稿にいいね&コメントすると、監視されているようで重く感じられることも。ほどほどが丁度いい。
🔹 4. 若者言葉を無理に使わない
「草」「エモい」「それな」などを不自然に使うと浮くことも。自然体でOK。
🔹 5. ストーリーを見すぎない
Instagramのストーリーを開いた瞬間に既読がつくので、頻繁に見ると「監視されてる?」と感じさせてしまうことも。
🔹 6. フォローバックを要求しない
自分のSNSのフォローやフォローバックを要求する。自分のSNSの存在は隠しておくぐらいでいい。
🔹 7. SNSでプライベートを詮索しない
「昨日の投稿に写ってた人って誰?」「彼氏(彼女)できたの?」など、プライベートを深掘りしすぎない。
🔹 8. LINEグループで長文を送らない
若者は短いやりとりを好むので、LINEグループで長文メッセージを送ると、読まれにくくなる。簡潔に伝えるのが◎。
4. トラブルを避けるための心得
本業の勉強が忙しい看護学校生活で人間関係のトラブルまで抱えたら致命的。トラブルを避けるために、以下の点を意識すると安心です。
✅ 距離感を大切に
年齢差のある年上側から無理に仲良くなろうとすると、相手が引いてしまうことも。少しずつ距離を縮めましょう。
✅ 恋愛・プライベートには深入りしない
現役学生と社会人学生では、恋愛観や人生観も大きく異なります。相談されてもいないのにアドバイスや説教して、おせっかいにならないよう注意!
✅ 価値観を押し付けない
「私の時代はこうだった」など、過去の話をしすぎると、壁を作ることも。今の学生の考え方を理解する姿勢、興味を持って受け入れる姿勢を持つことが大切です。
✅️SNSで発信しない
久しぶりに学生に戻った自分の状況をSNSで発信したくなる気持ちがあっても、詳細を発信しすぎない。特に同級生や教員など人間関係についての発信や写真には要注意。
5. 社会人ならではの強みを活かす
一度社会の荒波を経験している社会人学生には、現役学生にはない強みがあります。それを活かすことで、良い関係を築くきっかけにしましょう。
✅ 効率的な勉強法をシェア
社会人は時間の使い方が上手。試験勉強のコツや、効率的なノートの取り方などをシェアすると感謝されます。
✅ パソコンの実務経験を活かす
グループワークの発表や提出物で使うPowerPointなどの資料作り、基本的なパソコン操作などを教えてあげる。現役学生はスマホやタブレット操作には慣れていても、パソコン操作にはまだ慣れていない子が多いです。
✅ グループワークではリーダーシップを発揮する
社会人経験があると、プレゼンやチームワークが得意なことも。グループワークでは、リーダーや司会・書記など、皆んながちょっと面倒くさがる嫌な役を率先して引き受けると有り難い存在に。
まとめ:年齢を意識しすぎず、真面目な学生でいよう
一度社会に出た自分が、今から現役学生に混ざって再び学生生活を送ることを想像すると、緊張して身構えてしまいますよね。でも、年齢差はあれど、人間関係の常識は同じ。年齢差を謙虚に意識しつつも、過敏にならず自然にコミュニケーションをとれば大丈夫です。
最初は少し異質な存在に思われていても、真面目に授業や課題に取り組むあなたの姿勢に、周囲の現役学生はしだいに信頼感、好感を持つはずです。
社会人経験があるからこそ、良い人間関係を築けるチャンスもたくさん!新たな若い仲間とともに学生生活の苦楽を味わい、看護師を目指しましょう。
私は、あの時の3年間を若い友達と過ごしてとても楽しかった。卒業当時、二十歳そこそこだった彼女たちも既に30歳。今でも大人同士、良い関係で交流が続いています。