ナースコールを取ること、正直「面倒だな」と思うことありませんか?
私は思います。
というのも、常に多重業務に追われている中、ナースコールを取ることで自分の業務が中断されてしまうから。
すぐに終わる用件ならいいのですが、時にはクレーム対応や長時間の対応になり、たった1件のコールで30分も予定が狂うこともあります。
重症患者を多く受け持っていたり、処置やケアが立て込んでいる看護師にとって、ナースコールに出ることは、もはや“賭け”のようなもの。
そんな中、後輩がサッとコールに反応してくれると本当にありがたい。
「新人なんだからコールを取れ」と言いたいのではありません。
私は、新人のころ、誰よりもナースコールを早くとることを心がけていました。ナースコールを率先して取ることは、新人にとって、自分の成長と信頼獲得につながる行動でありチャンスなんです。
「ナースコールを取る」という誰にでもできる行動ひとつが、自身のキャリアアップに繋がるなら、行動しないなんて損ですよね。
実際に「ナースコールを取る」ことで、どんなメリットがあるのかお伝えしていきますね。
ナースコール対応は“見られている”
ナースコールへの反応速度は、現場で常に見られています。
先輩も後輩も、周囲の動きを意外とよく見ているものです。
「誰も反応しない…」
そんな沈黙の時間が流れると、現場には見えないストレスが蓄積されます。
特に新人は、“見られる立場”としてスタートします。
だからこそ、一番に反応して行動することで、周囲に与える印象は格段に良くなります。
「自分のため」にナースコールを取るという考え方
ナースコールに出ることは、決して「誰かのため」だけではありません。むしろ「自分のため」になる行動です。
ナースコールを早く取ることは、損ではなく、誰よりも現場経験を積める「得」しかありません。
私は新人時代、特にフリー業務担当の日には
「今日のナースコールは片っ端から、私が取ります!先輩、座って記録進めてください!」
と宣言して動いていました。
実際に、すべてのナースコールを1人で対応するなんて不可能なんですが、この姿勢は先輩や同期からも評価され、「よく動く新人」として認識してもらえました。
新人でもできる【ナースコール対応のコツ5選】
- 音に敏感になる
- ナースステーションにいるのに、つい無意識でスルーなんてことがないように。
- ナースコールの音を「自分が取る」と意識するだけで自身の感度が変わります。
- 動きやすい位置にいる
- ステーションの奥より、出入口側や廊下近くに位置にいて即対応。
- ステーションの奥より、出入口側や廊下近くに位置にいて即対応。
- 「行く」か「行かない」か迷わない。「行く」一択
- 「誰かが行ってくれるかな?」と迷わず、すぐ動く。
- 「誰かが行ってくれるかな?」と迷わず、すぐ動く。
- 先輩の状況を観察する
- 先輩が電話中、記録中などのときはチャンス。「私、行きます!」。
- 先輩が電話中、記録中などのときはチャンス。「私、行きます!」。
- 対応後の報告を忘れない
- 「◯号室の○○さん、コールあって、車椅子でトイレにご案内しました。」など簡単でOK。
- 「この子が対応してくれたのね」と認識してもらえる機会にもなる。
まとめ:ナースコールは“信頼”を築くきっかけ
ナースコールを取ることに対して「面倒」「損」と感じてしまうこともあるかもしれません。でも、それを自分の“チャンス”として捉えたとき、得られるものは非常に大きいです。
ナースコールに反応するのは、誰でもできること。それだけで、患者さんや先輩両方の信頼を獲得できると思えば、「お安い御用」。
ほんの些細な行動が、信頼・経験・スキルアップにつながります。まずは「今日は積極的にコール取ってみようかな」と思って動いてみてください。その小さな意識改革が、確実に、あなたの土台になりますからね!
応援していますよ!
▶関連記事:新人ナース向けの仕事術シリーズはこちら
【新人看護師の心得】先輩に可愛がられる20の特徴とNG行動
【30代シングルマザー新人看護師】同僚の3倍努力して“できる新人”になる方法