【看護師転職のリアル】卒業から10年、同級生たちの多様な働き方

仕事
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看護師として働いていると

「辛い。辞めたい。」
「私のキャリア、このままでいいのかな」

と迷うこと、ありませんか?

私自身は現在も病棟で勤務していますが、看護学校を卒業してから10年以上が経ち、同級生に会うと、本当にいろいろな道を歩んでいることに気づきます。

卒業後は、ほぼ全員が病院勤務からスタートしましたが、今ではそれぞれのライフスタイルや価値観に合わせた働き方を選んでいます。

この記事では、同級生のキャリアを例に、看護師の働き方の多様さを紹介します。今の職場で悩んでいる方にとって、「看護師を辞める」以外にも、「看護師として別の道がある」ことを知ってほしいのです。


病院勤務を続ける仲間たち

  • 大学病院の病棟

・急性期で忙しさはありますが、最新医療に触れられ、スキルアップできる環境
・夜勤やプレッシャーは強いけれど「やりがい」を求めて働き続ける仲間もいます

  • リハビリ病棟

・患者さんと関わる時間が多く、「できることが増えていく」喜びのある現場
・リハさん中心の職場で、看護師の負担は比較的少なめ

  • 緩和ケア病棟

・終末期の患者さんとご家族が最期をどう過ごしたいか、を尊重し支える場所
・心のケアを重視し、自身の死生観が問われる
・走り回るほどの業務量に追われることは少ない現場

  • 外来・クリニック内視鏡室・透析室など

・日勤中心で規則正しい生活ができる点が魅力
・しかし、その施設や診療科によって、忙しさにかなり差がある印象
・働きやすい環境に当たればラッキー


ライフステージに合わせた働き方

  • 産休・育休明けで復帰

・時短勤務やパートで家庭との両立を実現
・子育て中でもキャリアを諦めず、自分のペースで看護師を続けられる

  • 夜勤専従・非常勤

・夜勤1回で40000円が相場。高い報酬で効率的に稼げる
・非常勤で週3勤務のパートやアルバイトで無理なく仕事をつづける
・家庭や生活に合わせて柔軟に調整できるのも看護師の強み


病院以外で活躍する仲間たち

  • 美容皮膚科ナース

・病棟経験を活かし、美容医療へ転職
・看護師も「直美」より臨床経験が評価されます
・福利厚生で自分もお得に施術が受けられる


  • 企業の看護師(産業保健師枠)

・一般企業の「看護師採用」枠など
・社員の健康管理やメンタル相談を担当
・予防医療、健康増進に関わるお仕事
・「保健師」資格がなくてもOKな企業もあり
・病院とは違う視点で、予防や健康増進に関わっています

  • 健診施設の看護師

・人間ドックや企業健診の現場で、採血・測定・問診などを担当
・基本「健康な人」相手なので、身体的な介助・ケアは必要ない
・ルーチンワークで残業なし

  • 知的障害者支援施設

・生活支援が中心で、医療行為よりも生活に「寄り添う看護」が多い環境
・子育て経験のある方におすすめの現場

  • ホテル勤務(メンタル相談窓口)

・一応「看護師」枠だけど、フロント業務を任されることもあるマルチプレーヤーとか
・医療現場で培ったホスピタリティは、サービス業でも通用します

  • フットサロン開業(アロマ資格×看護師)

・アロマセラピーの資格を取得して独立
・医療の知識×フットケアリラクゼーションを組み合わせたビジネスアイディア
・個人事業主としてのやりがいがモチベーション

  • 訪問看護師

・おうちで暮らす患者さんのもとへ出向き、医療ケアや生活支援を行う
・患者さんとその家族に寄り添いながら「その人らしい生活」を支える役割を担っています
・その時間は、ひとりの患者さんに向き合えるので多重業務からは解放
・経営者目線を学んで、自身で訪問看護ステーションを開設することも可能
・自転車移動の現場だと、季節や天候によっては身体がきつい


看護師という資格の強み

こうして同級生の「今」を見てみると、それぞれ「看護師×自分の得意や好き」を活かして働いています。看護師資格を持っているかぎり、キャリアの幅は広がるばかり。そして、どんな現場でも安定した収入水準が期待できるのも看護師の大きなメリットです。

私の同級生の多くは、転職エージェントを利用して新しい職場を見つけてもらったそう。非公開求人や希望に合った職場を紹介してもらえるし、条件交渉も担当の方が引き受けてくれるので安心だったようです。

今の時代、一般企業の転職もエージェント利用は必須ですが、それは看護業界も同じ。
ちゃんと私たち看護師のスキルや価値を正当に評価してくれるエージェントとお付き合いしましょうね。


今の職場に悩んでいるあなたへ

もし今「仕事が辛い」「辞めたい」と感じていても、それはあなただけではありません。

私も、私の友人たちも、皆んな、迷い、悩みながら、自分に合った場所を探してきました。看護師という過酷な環境で働いている私たちが、「今の環境から逃げたい」「職場を変えたい」と思うのは、けっして弱いからではありません。

ただ、退職を考えた時、まずは「看護師」を辞めないで、看護師資格を活かした次のステージを探してみてください

私には一般企業での就業経験があります。
よほどの特殊技術や能力がないかぎり、「看護師」として働く方が絶対に収入は高いし安定しています。

それに、私たちの本音は「看護が好き」なはず。

私はこの先、職場も働き方も変える予定ですが、一生「看護師」を活かしながら働くと決めています。それほど、看護師という職業には、たくさんの魅力と選択肢があるからです。


まとめ

  • 看護師の働き方は病棟だけではない
  • 看護師のキャリアはそれぞれ違い、どれも立派な道
  • 多くの人が転職エージェントを活用してキャリアを広げている
  • 辛いときは、看護師を辞める前に「転職」という選択肢を考えてほしい
  • 看護師という資格があれば、必ず自分に合った職場が見つかる

看護師を辞めてしまうのは本当にもったいないこと。なぜなら、看護師には本当にたくさんの働き方があるからです。

今の環境に苦しんでいるなら、「辞める」ではなく「転職して新しい環境に飛び込む」ことを、ぜひ前向きに考えてみてくださいね。

一緒に満足できる職場を探しましょう。応援しています!

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