【子どもの学費はどう準備する?シングルマザー看護師が実践した方法】

お金
この記事は約5分で読めます。

シングルマザーにとって、子どもの進学費用は人生の中でも大きな不安要素のひとつ。私自身も娘の進学を考えたとき、「このままで本当に大丈夫?」と不安に押しつぶされそうになったことが何度もあります。

でも、計画的に準備を進めれば、必ず乗り越えられるものです。実際に私は、子どもの大学費用まで既に準備を終えました。その方法をリアルにお伝えしますね。


進学費用って実際いくらかかるの?

学費の準備が必要なのは理解できるけど、一体いくら準備すればいいの?

金融や教育関係のサイトを見ると、「小学校から私立の場合」「全て公立の場合」といった一般的な学費の事例が載っていますよね。私も一応目を通しましたが、実際シングルマザーが「小学校から私立」を選ぶのは稀だと思います。また、看護師として毎月一定のお給料をもらっていれば、子どもが中学高校までは「日々のやりくり」でどうにかなります。とすれば、前もって準備する必要があるのは「大学費用」。

文系(4年)理系(4年)
国公立約250万円約300万円
私立約400万円約800万円


一人暮らしをする場合、学費の他に約120万円/年程度、4年間で ➕️480万円 の仕送り費が上乗せされます。しかし、家計によほど余裕がある場合を除いて、シングルマザーの私達が、一人暮らし費用まで準備する必要はないと思っています。「実家から通える範囲」の大学を選べば解決する問題ですから。


私が実践した進学費用の作り方

私の場合は、子どもが「私立の理系」を希望した場合でも対応できるように目標金額を設定しました。子どもが1歳の時から準備をはじめて、15歳で目標額に到達した方法を紹介します。

■ 節約で生活費を抑える

  • 家賃、スマホ通信費などの固定費を見直し、無駄な出費は徹底的にカット
  • 光熱費や食費など変動費の節約は期待するほどの効果なし
  • 「家賃」「スマホ」「サブスク」などの固定費を一気に見直す方が、手間なく効果も大きい
  • 美容や洋服にかけるお金は大幅削減

■ 家計管理でお金の流れを見える化

  • 家計簿アプリを利用して毎月の支出をしっかり把握
  • 「どこにいくら使っているか」を常にチェック。
  • 看護学校の学費やサブスク費など、年に数回、不定期で支払うお金の流れを年単位で把握できる

■ 貯金でしっかり備える

  • 元々会社員時代に貯めていたお金は、生活資金として、そのまま普通預金で蓄え
  • 貯金にはなるべく手を付けないよう生活費をやりくりしていました
  • 児童手当と養育費は投資に回していたので、看護学生時代に新たな預貯金はできませんでした
  • 預貯金は増えなかったけれど、「減らさないことが大切」と割り切って今ある資産を確保

■ 投資

  • 貯金だけでは目標金額に到達するのは難しいと判断し、投資も取り入れました
  • 児童手当と養育費は全額、優良な投資信託に
  • 子どもが1歳から開始すれば、たとえ途中で相場が暴落しても最終的なリターンの方が大きいと考えて長期投資で臨みました

【シミュレーション】投資でどれくらい準備できる?

例えば、毎月3万円を年利6%で15年間運用すると、元本540万円が、15年後には 約870万円 の資産になります。そうなれば、子どもの大学費用問題はクリアです。積み立て額が2万円の場合でも、582万円準備できます。

毎月積立額元本合計15年後(年利6%想定)
1万円180万円291万円
2万円360万円582万円
3万円540万円872万円

あくまでシミュレーションになりますが、私は実際に、この方法で子どもの大学資金を準備できたので、非常に現実的な投資計画だと思います。あくまでも、コストの低い優良な投資信託に毎月積み立てし、どんな相場であっても売却せずホールドし続けることが前提です。

毎月5万円積み立てしたら?年利想定3%だったら?など、個別にシミュレーションしたい方は、シミュレーションツールを活用してみてくださいね。 ⇒ 金融庁「つみたてシミュレーター」


子どもの将来と向き合うことも大切

節約と家計管理をしても、貯蓄や投資に回す余裕がない。シミュレーションしてみて、「どうにも学費が足りない」「子どもがもう中学生で準備期間が足りない」などの理由で、学費が準備しきれないのであれば、奨学金親に借りるなどの手段もあります。本気で大学に行きたい子どもなら、自分でバイトだってするでしょう。

私は、自分自身が大学の学費を全て両親に出してもらったこともあり、子どもの学費は自分が出してあげたいという思いで準備をしてきました。

しかし、今どき、両親揃っていても大学の学費を事前に準備するのは厳しい家庭もあります。それがシングルマザーとなれば、その過程はさらに厳しいもの。

そんな時は、一度、「将来」について、子どもと真剣に話し合ってみませんか。

大学進学だけがゴールではありません。子どもがどんな未来を歩みたいのか、一緒にしっかり考える時間の方が、お金を貯めることより、遥かに大切なことなのかもしれません。

まとめ

私は投資を活用して、子どもの大学費用を準備しましたが、投資にはリスクも伴います。私は、お金を学ぶことが好きで、大学時代から投資経験があったため不安なく取り組めましたが、知識がないまま、大切なお金を投資に回すのは本当に危険な行為です。

私も、リスクの低い預貯金だけで学費が準備できるなら、わざわざリスクを取って投資しなかったかもしれません。

しかし、現実問題として、シングルマザーが貯金だけで大学費用を準備するのは非常に難しいのも事実です。看護師の仕事は安定しています。ただ、基本給の伸び率は高くなく、努力しても年収1,000万円を超える業界ではありません。だからこそ、将来のために「投資で増やす」という選択肢もあるということをお伝えしたかった。

学費を準備し始めるのをきっかけに、まずは、「自分と子どもの未来がどうありたいか」真剣に考えてみませんか。誠実に人生と向き合ったあなたに、明るい未来が訪れますように。

タイトルとURLをコピーしました